札幌市立大学 SAPPORO CITY UNIVERSITY

D×N チーム対談

D×N 連携によるチームの学生の対談を掲載しています。

D×N チーム座談会 デザインと看護。二つの視点が生み出す、無限の可能性。

左からデザイン学部花田 知世さん、井上 宗汰さん、看護学部佐藤 夕夏さん、石田 尚也さん

2014年度スタートアップ演習実践例

定山渓をより活発な地域にするために〜かっぽん幸せ家族弁当~

学生17人+教員2人=“19人の河童”による定山渓の地域活性化プロジェクト。定山渓温泉の公式キャラクター「かっぽん」をモチーフに、成人男性・女性および高齢者・子どもそれぞれの適正カロリーと健康的な栄養バランス、キャラ弁の可愛らしさを備えたオリジナル弁当を考案。CM映像も制作しました。この企画は学内の最終報告会に先立ち定山渓連合町内会長や観光協会の方達に提案したところ、大変好評をいただきました。

■ 立場が違うから学べることがある
井上

デザイン学部と看護学部は全く異なる分野だから、一緒に学ぶ授業ってどんなものだろう?と最初は戸惑いもあったよね。

佐藤

学部ごとに雰囲気も違ったよね。看護学部は周囲の様子を見ながら考えをまとめる人が多いけれど、デザイン学部は最初から自分の意見をどんどん言う人が多くて圧倒されたな。

花田

私たちデザイン学部は自己主張が強くなりがちだけれど、「和」を大切にする看護学部の人たちのおかげで、和やかな雰囲気で作業ができたと思う。

石田

視点の違いが浮き彫りになることも多かったよね。リーダーの井上くんとサブリーダーの僕は一緒に会議を進行する機会が多かったけど、僕が議題に従って順序立てて進めるのに対して、井上くんはみんなの意見を集めて方向性を絞り込んでいくタイプ。こういうやり方もあるんだと新しい視点を持つことができた。

井上

僕も、石田くんの合理的な手法や看護の人たちの協調性は、チーム医療を支える看護師としての資質なんだと感心したな。お互いの違いから学ぶことも多かったよね。

パソコンに映し出される河童のキャラクターが映えるプレゼンテーション資料の一枚

■ 互いの専門性と発想を活かしたものづくりの楽しさ
井上

「かっぽん幸せ家族弁当」は、地域調査から定山渓の現状と課題を洗い出し、目指す将来像を描きながら形にしていったもの。一からのスタートだからお互い大変なこともあったよね。

石田

温泉の健康的なイメージから「栄養バランスの良い健康食」というアイデアは出たものの、栄養学の知識がないのでメニューが思い浮かばない。看護学部のクラスメートに主婦経験のある社会人がいて、すごく助けられたな。バックグラウンドが異なる人と一緒に学び、新しい気づきを得られるのが大学の良さだよね。

佐藤

青じそや桜でんぶでご飯に河童の顔を描いたのはデザイン学部のアイデア。私たちだけではこんな可愛いお弁当は思いつかなかった(笑)。高校時代に放送部だった花田さんのCM編集もさすがだなぁと感心した。

花田

放送部の経験はあってもクライアントへの提案を想定した制作は初めてで、まだまだ未熟だなと思う点が多かったよ。自分の現状と目標を見つめ直すきっかけになったかも。

井上

入学してすぐに「企画・制作・プレゼンテーション」という一連のプロセスを経験したことで、これからデザインを学んでいく心構えができたと思う。患者さんの立場で考える看護学部の人々の姿勢からも、デザインは自己表現ではなく使う人のためのものなんだと実感できたのも良かったな。

石田

僕は、企画を形にしていく上で、異なる立場の人に自分の考えをわかりやすく伝えることの難しさを実感したなあ。将来看護師として患者さんに接することを考えても、コミュニケーションは大切だなと。

佐藤

私は医療デザインに興味が湧いてきた。医療器具のデザインを工夫することで、患者さんの不安をやわらげたり入院生活を快適にできるよね。デザインの視点を養うことで、看護師の枠を超えた将来の可能性が広がるんじゃないかな。

井上

デザインと看護、それぞれの立場で1年間に学んだことや反省点を、3年次の学部連携演習に活かしていけたらいいね。

中身のイメージ写真が入ったかっぽん幸せ家族弁当が並んでいる写真