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デザイン学部教員 2021年度日本建築学会北海道支部技術賞受賞
2021年5月20日、札幌市立大学デザイン学部教員の齊藤雅也教授が 2021年度日本建築学会北海道支部技術賞を受賞しました。
受賞した技術名は、「森から考える建築~エゾマツを使用した新たな在来軸組工法と室内気候の計画~」。
こちらは、流通材でない北海道地産のエゾマツをふんだんに使い、在来軸組工法で HP シェル形状の屋根を特徴とする魅力的な建築空間を実現した技術、その空間形状に合わせて室内気候を計画した技術を示しました。前者については、エゾマツの選定から製材まで3年以上携わられた根気、木材の質感を生かした構造計画と建築計画の融合が、特に注目されました。後者については、施工後のデータ収集により、計画時のシミュレーション結果の検証や室内環境の実測評価、温冷感の詳細な把握により、有効性を追跡確認する入念さが評価されました。カラマツやトドマツの建築分野での利用が注目されている中、一つの建築物を通してエゾマツのもつ可能性を明示されたことは、構造材として活用可能な北海道の森林資源の多様性を再認識させるものでもあり、地域性と独自性、有効性と新規性に鑑みて、技術賞表彰候補にふさわしいと評価されました。
受賞者名
- 遠藤謙一良 株式会社 遠藤建築アトリエ
- 安藤耕作 株式会社 ANDO Imagineering Group
- 齊藤雅也 札幌市立大
受賞対象建築:https://www.endo-aa.net/works/pick_up/19004/
札幌市立大学デザイン学部・齊藤研究室:https://faculty3.scu.ac.jp/msaito/
日本建築学会北海道支部:http://hokkaido.aij.or.jp/wp/


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