看護
卯野木教授による集中治療室から退院した患者の就業状態と失職のリスク因子の解明の研究について
本学、看護学部成人看護学の卯野木健教授らによる、集中治療室から退院後12ヶ月の患者の就業状況とその関連要因に関する研究が査読付きの国際科学雑誌PLoS Oneに掲載されました。
職場復帰は、集中治療室(ICU)から退院した患者にとって深刻な問題です。この研究は、ICU退室から12か月後のICU患者の就業状況と家計状況を明らかにすることを目的とし、さらに、抑うつ症状とその後の失業状態との間に関連性があるかどうかを研究したものです。
調査の結果、ICU入院前に就業していた患者の24.1%がICU退院後に無職となり、抑うつ症状が無職の状態と関連していることがわかりました。このような患者に対しては国や自治体からの医療的・経済的支援や、地域や職場の支援も必要であるとの見解が示されました。
PLoS One掲載元:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0263441