札幌市立大学 SAPPORO CITY UNIVERSITY

大学オンライン体験ツアー

大学オンライン体験ツアー

本学では9月4日・5日に「大学体験ONLINEツアー」を開催しました。
高校生を対象として本学の学生によるキャンパス紹介や教員による授業を体験をしてもらい、
大学生活の雰囲気を知ってもらうイベントです。
このイベントは、少人数の参加者に限定して行われましたので、
参加できなかった方のために実際に行われた内容を紹介するレポートを公開いたします。
ぜひ、当日の雰囲気を感じてみてください。

キャンパス紹介

「キャンパス紹介」のコーナーでは、学生たちが自分自身で作成したスライドを使って、キャンパスを紹介しました。
ここに掲載したキャンパスMAPの番号をクリックすると、そのスライドを元にした施設や教室の説明を見ることができます(スマートフォンでご覧の場合は、MAPの下にある施設・教室の名前をクリックしてください)。

スカイウェイ

スカイウェイ

芸術の森キャンパスの名物である長い廊下。とにかく長いので教室を目指す時はみんな早歩きに。授業で制作した作品を展示したり、講評会が行われることも。

デザイン実習室

デザイン実習室

ここでは、手を動かしながらデザインの基礎を学びます。とても明るくて開放的な場所です。グループワークにぴったりで、大きな紙に絵を描きながら話し合ったり、ダンボールでものづくりをする授業も。ここからすぐに外へ出られるので、作ったものを外に出して遊んで試してみることもあります。 デザイン実習室は他にもいくつかあり、建築系の講義を中心に学ぶ場所もあります。

コンピュータ室

コンピュータ室

デザイン学部生はパソコンでソフトを使って課題制作をすることが多いので、ここでデザイン系のソフトを使ってweb デザインや映像制作、3DCG など基礎を学びます。Mac もWindows もあるので目的に応じて使い分けられます。 課題提出の直前には、鬼気迫る勢いで作業している学生や、力尽きている学生が見られます。

写真スタジオ

写真スタジオ

写真を撮るための本格的な機材が一通り揃っています。使い方さえ覚えればプロのような写真を撮影することができる施設です。演劇部が、自分たちが演じる舞台のフライヤー用の写真撮影に使うことも。人物だけでなく、自分の作品を格好良く撮影することもできます。

工房

工房

木工室・金工室・塗装室など、さまざまな材料の加工方法を学べる施設がいくつかあります。課題で自分がデザインしたオリジナルの棚や小物入れを作ることも。危険の伴う作業もありますが、基本的に作業に詳しい職員の方や院生がついてくれるので、安心して使うことができます。

アリーナ

アリーナ

アリーナは体育館のことで、主にサークルの練習や大学の公式イベント、学生が企画したイベントなどが行われます。イベントは例えば舞台、ライブ、ファッションショー、球技大会だったり、札幌市立大学で一番強いチームを決める大会が企画されたことも。授業でみんなの作品を並べることもあります。やりたい気持ちがあれば、結構何でもやらせてもらえます。

クローバーホール

クローバーホール

お昼ご飯を食べる定番スポットで、セイコーマートがあります。
みんなで集まって課題をやりながらお菓子を食べるなど、憩いの場になっています。

附属図書館

附属図書館

図書館にはデザインを学べる本が充実しています。アイデアを出したい時や基礎を学びたいなって思った時にすごくいい場所です。小説や雑誌、映画も少し置いてあり、制作に行き詰まったらよく訪れます。

芸術の森美術館が近い

芸術の森美術館が近い

キャンパスのすぐ隣に芸術の森美術館があるので、授業の合間にも行くことができます。在学生は学生証を提示すると基本的に無料で展覧会を見る事ができます。デザイン学部生にとっては非常にありがたいです。

自然がいっぱい

自然がいっぱい

札幌の中心部から離れているので、自然豊かな環境で学ぶことができます。時間がゆっくり流れている感じがします。

少人数だけど広いキャンパス

少人数だけど広いキャンパス

いくつも学部がある大学と比べると少人数なので、のんびり過ごせるのが好きです。いつでもリラックスできる休憩スペースがたくさんあり、昼寝をしている学生も。先生や職員との距離が近いのもいいところです。

真駒内グルメが楽しめる

真駒内グルメが楽しめる

バスの路線沿いには美味しいお店たくさんあります。以前は課題が一段落したらみんなで行って打ち上げをしていました。

スカイウェイ

デザイン実習室

コンピュータ室

写真スタジオ

工房

アリーナ

クローバーホール

附属図書館

芸術の森美術館が近い

自然がいっぱい

少人数だけど広いキャンパス

真駒内グルメが楽しめる

先輩
コンピューター室では、ソフトを使った授業や課題制作をします。MacとWindowsを使える部屋がそれぞれあるので、目的に応じて使い分けることができます。課題提出の直前には鬼気迫る勢いで作業している人がいたりします。
先輩
木工室や金工室など、様々な材料の加工方法を学べる設備があります。危険を伴う作業もありますが、作業に詳しい職員の方や先生がついてくれるので安心して使うことができますよ。
先輩
図書館にはデザインを学べる本が充実しています。アイデアを出したい時や基礎を学びたいなって思った時にすごくいい場所です。制作に行き詰まった時はよく行きますね。
高校生
コンピューター室と図書館を使ってみたいです!
高校生
どの施設もきれいなので、行ってみたいと思いました。

質問・交流コーナー

「質問・交流コーナー」では、高校生が先輩の学生たちに聞きたいさまざまなことを質問して交流を行いました。
中には、ここでしか聞けない貴重な情報も?

Q.最近はコロナ禍で大学には行けないと聞きましたが、どれくらいの頻度で通っていますか?

回答① 人間空間デザインコースは、模型を作ったり、大学にオブジェを設置することもあるので、前期の緊急事態宣言が出るまでは週に2回ほど、大学に1日中いる日もありました。緊急事態宣言後は、ほぼオンラインになりました。

回答② 人間情報デザインコースは、1年次には材料加工理論など対面で行うものづくり系の授業のために週2回は大学に行って、それ以外はオンラインでした。緊急事態宣言が出てからはずっとオンラインです。2年次には一度も大学には行ってないです。

Q.受験時の2次試験対策を教えてください。

回答① 札幌市立大学の問題の対策をして、先生からアドバイスを頂いていました。あと大事なのは、普段から周り色々なものに興味を持って仕組みを調べたりすると、自分の中で引き出しが増えていろんな種類の問題にも対応できるようになると思います。

回答② 社会に関わる興味のあることを一つ取り上げて、自分だったらどんなことができるか友達や家族とディスカッションしたり、日記に書くなど持続的にアウトプットしていくと、自然と力がつくんじゃないかなと思います。

Q.在学中に資格や検定を取っている人はいますか?

回答① 色彩検定やカラーコーディネーター検定をとっている人は身近にいます。

回答② 人間空間デザインコースでは、宅地建物取引士やインテリアプランナーを取る人もいます。

回答③ 学芸員の資格を持っている人もいますが、関連科目を履修する必要があります。

Q.人間情報総合デザインコースを志望なんですが、文系や理系は関係ありますか?

回答① 文系理系は関係ないと思います。私は数学が苦手だったりして思いきり文系なんですが、困ったことはありませんでした。

Q.自分がデザインする上で、一番大事にしていることは何ですか?

回答① デザインとアートの違いにも通じることなんですが、デザインは見た目だけではなく、設計に近いところがあって、どうすれば見やすいのか、使いやすいのかっていうことを考えます。その上で、見た目にこだわります。

回答② 大事にしていることが2つあって、1つ目がコンセプトです。そのデザインによって何をどう変えたいのか、伝えたいのかをしっかり持つことです。2つ目は、対象者を忘れないことです。自分が表現したいからではなくて、使う人に何を実現してもらうかを考えてデザインするようにしています。

回答③ 自分の中にまだ確立できているものがない場合は、まず、いいと思うデザインをたくさん見たり真似たりすることが第一歩だと思います。

Q.課題は具体的にどんなものがありますか?

回答① まずオンライン授業だと、1年次には授業の内容や授業内で指示されたことをレポートにまとめて提出する形のものが多いです。対面授業は、例えば写真と映像の授業だと、写真をたくさん撮影して、編集・印刷をして提出するものがありました。

回答② レポートよりは、何か物を作ったり、ポスターなどのビジュアルのデザインをして提出する課題が多い印象です。

回答③ 学年が上がるごとにレポート課題が減って、作品づくりが増えていくのだと思います。

授業体験

「授業体験」では、教員による模擬授業を行うことで、実際の授業の空気感を体験してもらいました。
デザイン学部では、人間空間デザインコースの須之内元洋先生が、発想や表現を豊かにする「見立て」と「暗喩」についてお話ししました。

デザイン学部
須之内 元洋 先生

今日は、「見立て」や「暗喩」についてお話しした後、写真を使ってちょっと皆さんと実験してみたいと思っています。

福岡と韓国の間に対馬というちょっと大きな島がありますが、その少し福岡よりに壱岐という島があります。そこで撮ってきた写真です。小島神社という、まさに見たままの名前がついている神社があります。

鳥居が見えますが、この神社の本体というか、神様はどこにいると思いますか?
普通、神社には建物があって、その中に向かってみんなお参りしますよね。ですが、実は神社に建物ができるようになったのは、仏教が入ってきた後になってからなんです。それまではどうだったかというと、例えばこの島自体とか、海、立派な木、石、そういうものに神様が宿っていると信じられていました。そんな風に世界を理解してきたわけですね。
例えば玄界灘にある沖ノ島には、お祈りの場所や聖なる場所がたくさんあって、「耳石」という、耳の形が浮き上がって見える石があります。これは絶対に踏んじゃいけないとされて大事にされていますが、ふだん何気なく道端に落ちていたら、多分みんな通り過ぎちゃうと思います。ですがある時、昔の人がこれを耳だと見立てて、大事にして自然と関係を作りながら生きてきました。人間はそういう想像を膨らませて、文化をつくりあげたり、物を大事にしたり、そんなことをしています。

他にも、日本には「見立て」がたくさんあります。枯山水の庭園も見立てですよね。島根県にある足立美術館は庭園がすごくきれいなんですが、所々にある石は山を表しているんですね。

須弥山とか蓬莱山とか、仏教に出てくる山を表しています。砂の流れは水を表現しています。石は山じゃないし、砂は水じゃないんだけど、それを組み立てて世界を想像して楽しむという文化があります。

さらに現代では、VTuber(ブイチューバー)ってありますよね。実際は声優さんが声の役やっていたり、動きは別の人がモーションキャプチャーをすることもあるようですが、その演じている人とは全く違うキャラクター、アイデンティティーがそこに生まれるわけです。 日本はこういうキャラクター文化が昔から発達していますね。他に、NHKの番組に出ている「チコちゃん」ですが、実際に声を当てている人は大人だけれど5歳という設定で、つまり5歳児に見立てられた存在です。だからこの番組のゲストなど、チコちゃんとお話する人は5歳児だと思って接します。なので、チコちゃんがちょっと厳しいことを言ったり、問題提起をしても、5歳児だから許されるということがあります。これも見立ての大きな力だと思います。

こういうことは言葉の世界にもあって、例えば「あんたは悪魔だ」と言ったとして、その人が本物の悪魔なわけではないですが、その意味は伝わります。「人生は旅だ」と言うと、旅のイメージと人生のイメージの共通するところがつながって、想像が広がります。これを文章の世界で「暗喩」や「隠喩」といいます。 何か新しいこと、新しいアイデアを伝えようと思ったとき、暗喩を使うとそのエッセンスが伝わりやすい、ということもあります。

ここからは、皆さんに写真を使って「見立て」をやってもらいたいと思います。皆さんのお家の中でもいいし、ちょっと外に出てもいいんですけど、見立ての写真を一枚撮影して、それタイトルをつけてもらいたいです。
何のことかちょっとピンとこないかもしれないので、少しだけ今年の2年生の作品をお見せします。

作者:デザイン学部2年 大村さん

これは生姜やわさびのチューブですが、右下に「スーパー戦隊」と書いてありますね。確かに、同じような格好をしていて、でも、ちょっと色やキャラクターが違う。それでスーパー戦隊みたいだと伝わります。
次は、この画像を見てください。

作者:デザイン学部2年 二階さん

パソコンのアダプターとクリップで、低カロリーダイエット食品の豆腐を表現しています。
なんとなく分かりましたか。それでは、皆さんにも「見立て」に挑戦してもらいたいと思います。完璧を目指したり、格好よく出来ないと恥ずかしいとか、全然そんなことを思わなくていいので、とにかく自分の家の中や周辺で何か探して、見立ててみたものを撮影してもらえればと思います。

※参加された高校生の作品は、非掲載とさせていただきます。

皆さん、非常に面白い作品を撮ってくださったと思います。違う人の作品を見ると、それぞれの考え方が違って発見もあったと思います。今日は模擬授業ということで、いつも2年生の授業でやっていることをちょっと簡単にして体験してもらいました。 こういった、人間と環境、人間と人間がどういう風にコミュニケーションを取ってきたのかということ。そして、表現をする時に「見立て」を行うことによって、人に意図が伝わりやすくなったり、心に届く表現が出来るということ。そんなことが伝わればうれしいです。

最後にこの言葉を紹介しておきたいと思います。

皆さんと一緒にやってみた「見立て」は、ちょっと見方を変えるだけで、そこに無限の可能性や多様性、想像を広げてくれます。そういう技術なんですね。この文章に「(アート)」と書いてありますが、元々は技術や技芸という意味合いの言葉です。 皆さんは今日、もう見立てという強力な技法を意識的に体験できたと思います。これから文章を書いたり、何かを表現する時に見立てを取り込んでみると、より力強い表現になると思うので、ぜひ実践してみてください。普段から色々なものに対して興味を持って見るだけで、生活が楽しくなったり、発想が豊かになっていくと思います。 今日はありがとうございました。

高校生の感想

高校生
普段の生活の中にある、何の変哲もないものが、視点によって面白いものに変わることが学べました!
高校生
模擬授業が楽しかったので、次のオープンキャンパスにも参加しようと思います!